アフタースクール@キッズベース運営団体について
私たちは、子育てをしながら仕事や両親の介護等を両立させたいと思っている女性の支援を目的として『特定非営利活動法人 働くお母さんと子どもを支援する会』を2009年6月に設立いたしました。
私たちは、赤ちゃんがお母さんのお腹の中に宿った時から、そして社会人としてお母さんのもとを離れるまでが『子育て』と考えています。
子ども時代、特に小学生時代はそれまでの保育園、幼稚園の頃と違い、行動範囲が一挙に広がり、人間関係も複雑になり、情緒面の発達においても重要な時期に当たると思います。
子育て中のお母さんも、我が子が小学生になる時期に、仕事を辞めざるを得ない状況になったり、あるいは新しく仕事を始めたりする時期と重なることが少なくありません。
さらに最近では、子どもが犠牲となる痛ましい事件が多く、安全確保のために小学校にも警備員を常駐させる学校も増えてきている状況となってしまい、働く母親たちの不安は募るばかりです。
子どもたちが放課後、安全に豊かで楽しく過ごせる居場所作りを中心とした活動を行い、子どもと一緒にいることが出来ない母親たちに、安心して就労や介護に専念していただくとともに、心のゆとりを持って子どもに接することができるような支援活動を続け、2009年6月に『NPO法人 働くお母さんと子どもを支援する会』を設立いたしました。
そして、2010年3月に仙台市青葉区北根黒松に『アフタースクール:キッズベース』は誕生しました。
『アフタースクール:キッズベース』は開設当初から、小学1年生から6年生までを対象にした児童クラブです。
そして、『学ぶ・鍛える・創造する』は『アフタースクール:キッズベース』の基本方針です。
『アフタースクール:キッズベース』は、子どもたちにとって生活の場です。
なので、低学年は、遊びが中心で良いと思います。
だだ、大人にはなかなかわかりにくいかもしれませんが、低学年の子どもたちにとって、家庭、学校、学童クラブと、生活の場が3ヶ所あるというのは、肉体的にも精神的にも負担の大きいことです。
『アフタースクール:キッズベース』で目いっぱい遊んで、家に帰ってから宿題をするのは子どもにとって至難の業です。
それに、家庭は子どもたちにとって、できる限り安らぎの場であってほしいと思っています。
低学年のうちに、できるだけ、学校から帰ってきたらすぐに宿題をする習慣をつけるようにしています。
そして、高学年になるとただ遊ぶだけでは、飽きてしまいます。
もちろん生活の場ですし、高学年になると学校内での人間関係も複雑になってきますので、ただただ寄り添うことが必要なこともありますが、何か目的、目標を持たせてあげなくてはと思います。
例えば、『アフタースクール:キッズベース』では、自分をたよりにしてくる年下の子の宿題を見てあげなきゃいけないから...
「しょうがないな」
なんて言いながらも楽しそうに教えている子もいます。
作文教室やアート教室を楽しみにしている子もいます。
作文教室も学校ではないので、自由に好きなことを書かせています。
先生にも親にも友達にも言いたくない心の中のモヤモヤや、楽しかったこと、うれしかったことを作文や詩や物語にする子もいます。
現在、『アフタースクール:キッズベース』には1年生から6年生までの子どもたちがいますが、その中で年上への態度や甘え方、リーダーシップなどを学んでいくのだと思っています。
また、親だけでは子育てが難しいことがあることを、自分の子どもが小学生になって改めて実感しています。
『アフタースクール:キッズベース』と一緒に、学校と一緒に、未来を担っていく子どもたちをみんなで、力を合わせて育てていくという環境を作りたいと思っています。
最後に、
子どもたちが放課後や夏休みなどを、安心して、楽しく過ごすことができるように、”子どもたちの秘密基地”、”子どもたちの隠れ家”を意味した『キッズベース』と名付けました。
核家族が進み、地域社会や高齢者とのつながりが希薄になり、また、障害を持った人たちと接する機会もほとんどない今、働くお母さんと子どもたちがそれらの方々と交流を持ち、やさしさや思いやりのあふれる環境の中で成長することを希望しています。
2016/06/09